関西学院大学の学生奮闘中!

店長黒田の出身でもある関西学院大学人間福祉学部社会起業学科の後輩の学生(3年生)3名が

「社会起業プラクティス」という授業の一貫としてSALAと関わりを持ってくれています。

「社会起業プラクティス」の授業とは、社会的な問題を扱う企業・団体等の抱えている課題に対し、その解決策を企画→実践→検証するというものです。

私が在学している頃はこのような授業はなく、実際に他団体との関わりを持つことのできるプログラムというのは大変興味深く感じています。

SALAでアルバイトをしてくれているスタッフのななみちゃんの先導で、学生がSALAに関わってくれることになりました!

まずは、SALAの現状の店舗運営についての「課題」を仮定、実際にそれが正しいかをヒアリングに来てくれました。

この記事を通して学生が奮闘してくれている様子をリアルに感じていただければ幸いです。

SALAの立ち上げから2年が経過しようとしています、現在の課題はとてもシンプルで、いかに「集客」を上げるかということが挙げられます。お客様の来店数が日によって大きく異なる当店では、店舗の「認知」が売上増に必要なことだと考えています。

当たり前のことですが、来店数が増え、店の売上が増加するということは自分たちのコンセプトでもある、在日アジア人女性の雇用、つまりエンパワメントの場が生まれることに繋がっていきます。

現在の店舗事業を拡大していき、多店舗展開を進めていくことで、

SALAの目指す社会の実現に近づき、SALAの持つ社会的なインパクトが大きなものになっていく。そんなことを目標に、私達は日々努力しています。

しかし、現状では毎日の店舗運営で精一杯で、課題に対してしっかりと向き合える時間が少なかったかもしれません。

 

そんな中、学生たちがさまざまなことを投げかけてくれました。

学生たちが立てた仮定に沿って現状を共に確認したところ、学生の視点から以下の点が重要なのではないかという話になりました。

1、集客、認知という点において、その土台となるSNSの活用。具体的にはフォロワー増の施策

→facebookフォロワー1134名、instagram295名、twitter 121名、LINE@305名

課題:instagram.twitterのフォロワーの少なさ

原因:店長がこの2種のSNSに疎く、フォロワーを増やす術を知らない。

学生たちの考えたこと:twitterなどは若い世代(学生世代)が多く、SALAの集客に直接結びつきにくい。それよりも、SALAの客層にあったユーザーが多いinstagramのフォロワーを増やすことが最優先である。

実際に行うこと:フォロワーを増やすために店内POPを置くこと(フォローしてくれたら○○プレゼント)だけでなく、こちらから「アジアン雑貨」「タイ料理」「ヨガ」「美容室」などに興味関心がありそうな層に対してアプローチを行う。(上記キーワードに関連するフォロワーの投稿にいいね!をする)

実践期間:6月1日〜30日 目標フォロワー数:●●●名←定量的な目標はとても重要なので、現在検討中

2、ランチの集客はブレがなくなってきているが夜の集客にブレがある。夜の集客を上げるための施策

原因:SALAにはランチのイメージが非常に強く、ディナーのイメージが少ない。そもそもディナーをしている認知がない。

学生たちの考えたこと:各種SNSがランチタイムの投稿に偏っているので、ディナーに関係する投稿も積極的に行う。ランチのお客さまがどうやったら夜に来店してくれるかを考える(新規顧客獲得よりも、ランチのお客様に対して、ディナータイムの来店を促すことが効果的・効率的なので)。

実際に行うこと:店長が各種SNSでディナーに関する投稿を行うのはもちろん、ランチのお客さんがそもそもなぜ夜に来店しないのかなどの質問を直接伺いたい。

(先日、ランチタイムに来店されたお客さんに学生から直接インタビューをさせていただきました!→現在学生により集計、分析中)

 

※ご協力いただいたあたたかなお客様がたくさんいらっしゃいました!ありがとうございます。

3,SALAの認知度をアップさせる。上記フォロワーなどが増加し、宣伝できる土台が整ったらイベントを企画する

学生たちの考えたこと:SNSフォロワーを増加させたあと、SALAの認知度を上げるため、何かしらのイベントを企画し、その資金調達をクラウドファンディングで行う(お金を集めることよりも、さまざまな人を巻き込むことに主眼を置く)。SALAの周年日である7月15日に企画を行う。

 

以上が、SALAと関わりを持ってくれている学生の考えてくれたことです。

日々の店舗業務だけでなく、その他広報なども店長一人ですることは思いの外時間が必要で、なかなかスピード感を持って行うことができません。頭ではわかっていてもできないこと、追いつかないこともたくさんあります。大切な部分ではあるのに、忙しさを理由に見て見ぬふりをしてしまっていることがたくさんある中で、今回学生たちがこのような形で関わりを持ってくれたことは、本当にありがたいことです。

仮説を立てて当事者とのすり合わせをし、企画、実践、検証をするというプロセスは、どんな分野においてもとても重要で、彼女たちの将来の多くの場面で必ず活きてくることだと思います。だから私達としても、包み隠さず様々な情報を彼女たちに提供して、使い倒してほしいとの思いです。お互いがwin-win で何か新たな結果を一緒に生み出せたならとても嬉しいです。

学生時代、いろんな場面で「『学生であること』の強みを使うんだ!」というようなことをたくさんの方に言われてきました。しかし、その言葉の意味を理解し、強みを「活かしてやるぞ」と思えたことは、自分にはありませんでした。今なら、その真意もよくわかりますし、学生には今後の関わりを通して伝えていけたらと思います。

今回SALAとプロジェクトを行ってくれる学生たちはしっかり自分たちの武器を見極めて「学生の強み」を使おうとしてくれていて頼もしさも感じます!おもしろいこと、どんどん一緒にできますように!

さて、夜の営業もがんばります。

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黒田尚子

神戸アジアン食堂バルSALA店長。

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