「〇〇高校1年生の〇〇といいます」
営業中、いつもとは違う1本の電話がかかってきました。
夏休みの自由研究で「社会起業」について調べていて、SALAの話を聞きたいのでアポを取らせてほしいという内容でした。
高校1年生の女の子が、アポを取るためにお店に一本の電話をかけることは
とても勇気が必要なことで、声色からとても緊張した様子が感じ取れました。
そんな勇気ある行動を示してくれた彼女に是非とも会ってみたい!!という気持ちになり、
すぐに会う約束をすることにしました。
そして今日、大阪から先生と一緒にSALAに来た彼女は、とても緊張していていました。
話を聞くと、彼女は色々な大学の教授が一同に集まって模擬講義を受けるイベントに参加し、そのときに私の大学時代の恩師がSALAのことを話している講義を聞いて(関西学院大学人間福祉学部社会起業学科)、興味を持ってくれたのだそうです。「社会起業」という考え方があることに驚き、また自分もそれを目指したいと考えることができたのだそうです。
彼女には、海外で勉強がしたくてもできない子どもたちに勉強を教える先生になりたいという夢があります。
「黒田さんは社会起業家としてなぜ成功できたのですか?」
興味津々な眼差しの彼女からの、とても純粋な質問でした。。
SALAは決して事業として成功しているわけではなく、自分たちが思い描いているコンセプトを実現するにはやらなければならないことがまだまだあります。日々の生活でいっぱいいっぱいであることも事実です。
また、SALAは私が「社会起業家になること」を目指して始めたものではなく、在日アジア人のお母さんたちに出会って、日本での暮らしの大変さを聞き、孤独な気持ちを聞き、彼女たちや仲間と実現したい社会を夢見ることができたから、その実現に向けて始まったものです。
だから、「社会起業家」になりたいと思って今のSALAがあるわけではないんだよ、ということを彼女に伝えました。
「『社会起業』という方法があるんだ!」と感銘を受け、自分もその手法を用いて社会の問題を解決したい、そう思った彼女に対して、私は真の想いを伝えることができたのか・・・?色々考えながら今日の営業を終えました。
彼女の行動力や純粋な気持ちに私の心は本当に大きく動かされました。
まだまだできること、自分が伝えなければいけないこと(伝えられること)はたくさんあるんだと想いました。

黒田尚子

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