ニッチェル(ネパール人スタッフ)の夏休みは勉強づけですが、今回始めてボランティアに言ったとのこと。今日、感想を聞いてみると思いもよらないエピソードがありました。ニッチェルならではの体験であり、また気づきだったと思うのでみなさんにお伝えしようと思いました。日々、スタッフとの会話はいろんな気付きがあり私自身も考えることが多いです。
黒田:ニッチェルボランティアはどこにいったの?
ニッチェル:宮城、石巻。学校(姫路)からバスで12時間ぐらい
黒田:なにしたの?
ニッチェル:おばあちゃんに、アロマハンドマッサージとか児童館で子供たちと遊んだ
黒田:いろんなことをしたと思うけど、何が一番こころに残ったの?
ニッチェル:はじめはボランティアをするという気持ちなんだけど、30分、1時間するとその人と離れづらくなる。特に児童センターに行ったときは、先生に「今日5時間子供たちと遊ぶんだよ」といわれ、「先生何をするんですか?」と質問したぐらい。でも最後には、自分も泣きそうぐらいの気持ちになった
黒田:なんで?
ニッチェル:だから、何も自分が思ってない、ただ、人との温かい気持ちをやり取り、交換すると本当に仲良く出来るってことがわかった
黒田:そうだね
ニッチェル:だから一番心に残っているのは児童センターのこと。ほとんど小学校2年生の子かな。
子供に最初、「あっ、外国人ですよ〜ひげがはえてますね〜きたないですね〜なんでですか」っていわれて・・・!そういわれたときに一体どうやって反応したらいいか全然わからなかった。他の人だったら、一般の大人の人だったらなんでそんなに人をばかにするんですか、って怒れるけど、子どもたちは何も馬鹿にしようと思ってなくて興味だけで聞いているから。でも今までそんな質問答えたことがないからさ。どうしたらいいかしばらく迷って。ま、あとで少しかんがえた。水と炭酸があるじゃないですか。水は缶の場合、どれだけシェイクして開けても何もならないじゃないですか、でも炭酸はシェイクすると何ていうか…爆発?するじゃないですか。そう、同じような感じ。髭が生えていることに関しては、「南アジアのそこらへんでは、僕はひげがはえてるのがかっこいいと思うのが普通だから、ぼくはひげを生やすんだよ」って伝えた。そしたら子どもたちは笑って「へ〜そうですか!」といって受け取ってくれて。そんな会話から始まったんだけど最後には「あ〜ニッチェルまた来年も来てね!」といってくれるまでになった。だから自分がまた来年行けるかどうかもわからないけど、その子どもたちだけでも見に行きたいなと思った。だから来年も行きたい。」
そんな経験をしたニッチェル。他にもボランティアの経験はたくさん聞いたけど、私はこの話を聞いたとき、何かひとつ重要なことを教えてもらった気がしたし、ニッチェルならではの経験だったと思いました。ニッチェル、いつも色んなこと気づかせてくれてありがとう!
以下、ニッチェルの学校のボランティア日誌の一部感想
心に残ったこと、嬉しかったことや辛かったことなどをまとめてください
ネパールの社会は日本と違って自分の近所のおばあちゃんとおじいさんたちとよく話をする文化があります。逆に言えば、お話かけない子、おばあちゃん、おじいちゃんたちを無視する子はマナーの悪い子だと思われる。しかし、日本では全く違う。みなが忙しいし、知り合いのないは別にして自分の家の家族としゃべることがなかなか難しい。だから私も自分自身2年間ぶりでそういうふうにおばあちゃんたちとしゃべるのはとても嬉しかった。
今日の学んだこと 活動の中で新たにわかったことを書いてください。
人生の19年間を生きた中で今まで他人のために何かをする、あたたかい気持ちと相手に与えるときに自分は泣いたことはなかった。本当に感動しました。自分がしばらくだけでも相手の悩みを聴いてあげただけが相手を喜んでもらえる、様々なことによってボランティアのちからを感じることができました。

黒田尚子

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