SALAの日常を社会に。

こんにちは!めっきり寒くなりました。SALAもOPENしてから2年と4ヶ月ほど経ち、いろんな国籍のお客様に来ていただけるようになりました。

フィリピン人、タイ人、インドネシア人、ドイツ人、ロシア人、アメリカ人、中国人、アフリカ人…

日本にいるのに、たくさんの国籍(SALAスタッフも含め)間のやりとりが日々繰り広げられています。

 

例えば、こんな会話。

フィリピン人のお客様「Are you Filipina?」(SALAのスタッフに対して)

タイ人のシェフ「なおこさん(店長黒田の下の名前)、何って言ってますか?」

日本人の店長(黒田)「あなたはフィリピン人ですか?って言ってるよ」

タイ人のシェフ「NO.Thailand!」

フィリピン人のお客様「コップンカー(タイ語で「ありがとう」)」

タイ人のシェフ「サラマッポ!(フィリピンのタガログ語で「ありがとう」)」

 

今日も、とっても素敵なやりとりがありました。

日本人のお客様「息子がフィリピンの女性と結婚することになったんです。驚いたけど、フィリピンのことを知ろうと思って、まずはフィリピン料理を食べに来たんです。すごくおいしかったです。」

フィリピン人のシェフ「そうなんですか!ありがとう。」 

日本人のお客様「ひとつ、覚えた言葉があるんです。イキナガガラキタンマキララ(あなたに会えて嬉しい)。1ヶ月くらいかけて覚えたんですけど、ちゃんと伝わりますか?」

フィリピン人シェフ「うん!伝わりますよ!すてきね。他にもフィリピンのこと、教えてあげる。」

お客様とフィリピン人シェフは、その後も息子さんのお嫁さんの祖国の言葉や文化について語り合っていました。

 

このふたつのやりとりや日々のSALAのいろんな会話を通して、国籍の違う人と関わるときに、相手の国のことをまず知ろう、歩み寄ろう、とすることはとても尊いことだと感じます。

日本人同士でも、出身地方が違うだけで少し身構えたり、ステレオタイプで相手を判断してしまうことがあります。

それなのに、SALAの店内では、国境を越えて、相手の国の文化や歴史を理解し、尊重しようとしている人がたくさんいます。あたりまえに日々繰り広げられています。スタッフもお客さんも、はたまたSALAに出入りしてくださる業者さんも。

酒屋さんはタガログ語で挨拶してくれるようになりました。

私が実現させたいのは、こんな風景を社会全体で見られるようになることなんだ、と改めて。ちっちゃなちっちゃな店で繰り広げられる日常の会話、なのかもしれませんが、こんな瞬間が毎日とても大切で愛おしいです。SALAの想いが伝わりますように。ディナータイムもがんばるぞ!

 

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黒田尚子

神戸アジアン食堂バルSALA店長。