「スキナコトサレテイタダキアリガトウゴザイマス」3月5日(火)タイ料理ビュッフェでチャレンジ。

タイ人シェフワスカーンさんに突然面と向かってに言われた言葉です。正しくは「好きなことをやらせていただきありがとうございます。」です。息子に教えてもらったそうです。丁寧すぎる敬語にびっくりしました。ただ、彼女の気持ちがすごく、伝わりました。

一体なんの話なのか、というと、SALAでは2月末に行うクラウドファンディング

を上記の理由で行います。SALAで働く在日アジア人女性の新たなステップ(夢へのチャレンジの場)自分で「商う力」を身につけるトレーニングの機会、を創ることが彼女たちの自立への近道だと考えているからです。

雇われる店舗、ではできないようなチャレンジの場、思考の場、具体的には先日の「SALA BAZZAR」などを開催しながら少しづつ、その場を一緒に創って、振り返って、自分たちの力へとつなげています。



今回、更にレベルを上げ、「自分の店を持ちたい」という夢があるタイ人シェフワスカーンさん、あさりさんが夢を私に語り、SALAの定休日を借りて1日限りの「タイ料理ビュッフェ」の開催を決定、実現します。

「ビュッフェ」となると屋台よりもまたまたハードルが上がります。食べ放題で時間の設定もあります。調理量も多いのでいつもとは違ったスキルも必要です。自分で座席配置を考え、価格設定をし、商品を決め、ルールを決め・・・山程考えることはありますが自分たちで適切な人へと相談しながら解決し、やっとイメージが明確になってきたようです。

「やりたい(表現したい)気持ち」「お客さんに喜んでもらいたい気持ち」「商いの気持ち」それらの気持ちの折り合いをどのようにつけるのか。トライアンドエラーでそんな経験を諦めずに重ねることで、それが彼女たちの真の自分で「商う力」へとつながっていくのだと思います。

そんな彼女たちの初めての挑戦である

▶3月5日(火曜)「タイ料理ビュッフェ」

様々ななタイ料理を心ゆくまでお楽しみいただけます。是非、お越しいただけると幸いです。※上記のリンクへ飛ぶとお料理詳細ございます。

「スキナコトサレテイタダキアリガトウゴザイマス」

ワスカーンさんが私に伝えた気持ち。決してただやりたいからやりたい。それだけではなくって、会話の中にはSALAにきてくださるお客さんへいつもとは違ったスペシャルなことをしながら感謝の気持ちを表現したいんだということ、ビュッフェをするって商売になることなのか、それだけの調理量をこなすことってどんなことなのか、自分の今の力をためしたい、自分で店するってどんなこと、なおこがいなくてもできるかしら?トレーニングをつみたい。いろんな気持ちが含まれているんです。

それらを踏まえて、「やってみなはれ」と前向きな姿勢でSALAとしては思うわけですが、そんなSALAに対してのワスカーンさんのとびっきりの言葉だったんだと思います。

「エンパワメント」の場がどれほど人を強く、大きくさせるのか。わかってる私達だからこそ、できる限りその場を創りながらみんなでチャレンジして力にしていきたい、そうすることで社会に彼女たちの「力」を示すことができるんだと思います。


ご予約はこちら▶

The following two tabs change content below.

黒田尚子

神戸アジアン食堂バルSALA店長。