
明日はと言いながら、今日ですね!3月5日。ワスカーンさんと前日準備をしていたら遅くなりました。ある程度、ビュッフェの準備を終えふたりともイメージしていたものが形になったとき、2人で涙ぐみました。本番は明日なのですが…。
「明日ここに料理が並んだらすごくきれいだよね!」
「お客さん、はいってきたらびっくりするよ」
学生の頃を思い出しました…この「やっと事ないこと」(未知の世界)を仲間を信じながら妥協せず形にするときの、疲労と不思議とまだまだ湧き出る力とドキドキと高揚感。

ご予約を頂いているお客さまの席の割り振りを自分で考え、図を描き、当日バタバタしないように。いつもは私(店長)がやることですが、今日はタイ人シェフがあたまをひねりにひねって考えました。考えたことに対し、アドバイスをする形で最終的な座席表が出来上がりました。
「あれしなきゃ」「これしなきゃ」
バタバタしているシェフに、今慌ててもできることは決まっているから、
一番大切なのは今日どこまでのことをするかを決め、それをやりきり、明日朝一番にお店に来たときにすることを当日慌てずにスタートするためにメモで字にして冷蔵庫に貼ること。
そう伝えたところ、ポストイットにタイ語でメモを書き、冷蔵庫にはり、明日できることは今日しないと自分で前日準備のおしりを決め、私に笑顔で
「今日は帰ります!ありがとうね。明日がんばります!」
と走って帰っていったワスカーンさん。
そもそもこのチャレンジショップは前回ブログにも書かせていただいたように彼女たちの夢へのステップへ向けた自立へ向かうトレーニングの場でもあります。
現在SALAが挑戦中のクラウドファンディングの根本の目的です。

企画や料理の味はもちろんのことですが、お客さんがどんな視線で何を見て、どう喜んでいただけるのか。考えに考え尽くした結果が彼女たちの明日の場だと思います。だからこそ、有り難いことにたくさんのご予約を頂いていますが、「これが良かった」「これはもっとこうしてほしい」そんな意見を率直に伝えてあげてほしいんです。
シャッターの鍵の開け方、電気や機械のスイッチの付け方、掃除の仕方もすべて伝えました。きっとシェフはあたまいっぱいいっぱいです。
正直、店長の私がスタッフにシャッターを朝一で開けてもらうのは初めてです。「まかせる」これは私にとってのチャレンジや成長の為のことだと実感しています。
明日はどんな1日になるのでしょうか?色んなことを手伝いたい、その気持を押し殺して私は黒子に徹したいと思います。
エンパワメントの場がどれほど人を大きくさせるのか
シェフにとっても私にとっても大きな1日となりそうです。

明日のランチの第2部(13:00〜)、ディナーは4席✕2卓の空席ございます!
是非、お時間ある方はご予約の上SALAにお越しくださいませ!

黒田尚子

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