游さんとの台湾旅2日目。食べて歩いて食べて歩いて…「台湾らしさ」ってなにかを感じ取れた1日。

台湾旅2日目。今日は朝からまずは、台湾の有名な問屋街「迪化街(ティーホアチエ)」へ。布や乾物・食器類・雑貨などありとあらゆる様々なものが格安で手に入ります。古き良き建築も残りながらも最新のショップが入っていたりして混沌としたいい町並みです。お目当ては勝手に一人で台湾夜市で販売したい「漁師バッグ」「SALAレジ下の布」「SALA店内に飾る台湾雑貨(最近SALAはタイ色が強くなっているので)」です。



とにかく360度布に囲まれる卸なのですが、台湾っぽいキラキラした花の布を購入しました。SALAのレジ下の布にしたいと思います。

台湾市内を散策しているといちいち気になること。それは私の大好きな色が街中に広がっていること。写真で伝えるのが難しいのですが、濃い、くすんだターコイズブルーのシャッターがたくさんあるんです。(SALAの壁色みていただいたら分かると思います。台湾はもっとくすんだ色です)



街のそこら中にこのしぶい色は散りばめられています。この色と縁起物の赤い札のコントラストがひとつ「台湾らしさ」と感じました。


そんなことを感じているとこのお店。游さんに言葉を見てもらいながらSALAにも貼りたい赤い札を購入しました!入り口でこの台湾らしさを表現しようと思います。



そして、游さんが行きたい!と言っていたお店へ。「海老のあげたやつめちゃ懐かしいから食べたい」揚げたやつってなんだろう?と思いましたが食べてびっくり。たしかにめちゃおいしい。ここで食べた品々は店でも再現できそうです。

海老のすり身にサクサクっとした食感の野菜(日本で言うなら里芋とれんこんの間みたいな)が入っていて揚げています。少し甘めのタレに付けて。

日本では開いた形でのスペアリブの部位は少ないですが、豚にスパイス、にんにく、醤油、砂糖等をきかせて揚げたもの。お酒のつまみにも良さそうです。
魯肉飯。ちなみにここで食べたルーローファンは豚の皮の部分が多く、濃厚でとろとろ、でも具は少なく美味しかったです。こういうのもありだなぁとひとつのアイディアに繋がりそうです。

次も游さんが「いかのスープのやつもめちゃおいしいよ」とのことでこちら。

たしかにこれは旨い!2種いただきました。この写真はイカをカタクリ?でまぶしたものでやわらかい衣とまではいかないですがすこしとろっとしたものがイカの周りを覆ってる具材が入っています。、どこか懐かしさを感じるかつおだし、台湾の海鮮調味料の味とホーラパー(ハーブ)の味付けがやさしくておいしいです。
プッリプリの歯ごたえのあるイカのバージョン。どうやって戻しているんだろう。游さんいわく、重曹で上手に乾物のイカを戻すからこの歯ごたえが生まれるのだそう。

次は、「粽(ちまき)」です。実は台湾の旧暦で端午の節句に粽を食べる、という時期だったので興味をそそられたこともあります。粽も地方によって味や作り方が違うらしく、その両方を味わえるというモダンな店が近くにあったので食べてみました。


【南部のちまき】南部ちまきは水煮粽とも言われ、鍋にはった湯で茹であげるのが特徴で、比較的あっさりしている。生のもち米を水に浸けて赤身の肉と、三枚肉(バラ肉)、しいたけ、アヒルの卵黄、エシャロットなどを加える。ピーナツや栗、蓮の実、切り干し大根を入れることもある。また、ユニークなものにスルメやアワビ、ホタテ、干しエビを加えるものもある。これを竹の葉で包み、鍋に入れて強火で茹でる。途中、冷水を1度から2度加え、火が完全に通るまで約1時間半から2時間加熱を続ける。南部ちまきに使う竹の葉は「粽竹葉」と言って、きめ細かで幅広、香りも高く、食べるときに竹のさわやかな香りがする。(※出展:TAIWANN TODAY)

【北部の粽】北部のちまきの作り方は、まずもち米を水に浸け、乾かしてから油で香ばしく炒め、五香粉(中華料理のブレンド香辛料)、胡椒、しょうゆなどを加える。米に火が通った時点では、「油飯(油で味付けした台湾風おこわ)」に近いものになる。これを竹の葉で包むときに具を中に詰め、さらに味をなじませ蒸す。生のもち米をそのまま半分火が通るまで油で炒め、具と一緒に包み蒸して作るという方法もある。北部のちまきに使う竹の葉は、黄褐色で斑点があり、堅くしなやかである。

それぞれに良さはあったものの、ちまきも地域によってこんなに違うもんかと勉強になりました。基本的にどちらもおいしく、もう一度違う粽を食べてみたいという気持ちになります。(比べてみたい気持ち)

お腹もそこそこいっぱいになったところで買い付けです。思う存分買い付けることできました。日本ではあまり買うことのできない種類の漁師バッグを揃えています。この漁師バッグ、台湾の漁師さんが使っていた頑丈な布でできたカバンなのですが最近はその軽さと利便性、デザインに火がつき注目を浴びています。游さんからしたら、「なんでや?これは漁師さんが持ってるカバンよ」驚きを隠せないようです。私も八百屋に行くときのカバン用に特大サイズを買いました。

漁師バッグは進化していてショルダーの紐が長かったり、サイズがコンパクト、または特大だったり。めずらしいもの買い付けてきました!
SALAにはフィリピンのうちわをおいていますがそれよりも大きなサイズを購入。暑くて店内で仰いでいるかたもいらっしゃるので店内の様々な場所に設置します。

この漁師バッグについては、帰国後、そうそうに「勝手に台湾夜市」を実行して店舗で販売致しますので是非SALAに足を運んでくださいませ!

少し歩くと、台湾の366日を花であらわすという伝統を現代風に雑貨にしている何とも粋なお店がありましたので思わず入ってしましました。それぞれの形がとってもきれいで。これも台湾らしさだと感じながら、こんな本も購入です。SALA店内に置いときます。


すでにお腹もいっぱいのはずなのですが、またまた游さんの「台湾の子供ができたときのお祝いのおこわ知ってる?」との一声でこちらに。ここは受付のみのオフィスのはずだったのですが、游さんが同じ名前の店員さんと仲良くなり情報をキャッチ(工場での生産が余れば小分けで販売する、その日にならなければ小分けにするかもわからない)、小分けのものを購入することができました。


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くりやスルメ、しいたけ、干しエビ、肉がごろごろ入っているのですが、米が固めで素材のだしも効いていて絶品。たしかにお祝いにぴったりです。日本にあったら毎日でも食べたいおいしさ。


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道中やはり気になるのは屋台、なのですが、午前中は店じまい中の屋台も観察できてとても興味深かったです。意外とセキュリティがしっかりしています。

そのあとは念願の大同電鍋探しの旅に。事前に情報も頂いていたのでとてもスムーズに購入できました。日本では買うことができない20人用。屋台やSALAの店舗でのメニューの幅がぐんと広がりそうです。これから大活躍の予感。


ここまでで結構な買い付けをしたので一端荷物を置き、念願の本屋さんへ。台湾のレシピ本を購入することができました!

道中の移動は基本的に地下鉄を利用(すっごく便利です)なのですが、台北駅などはもはや東京駅のようで。広くて人もたくさんです。


道中で感じる台湾らしさ、どのビルのベランダにもたくさんの緑が育てられていること。またドアのセキュリティの強さ(泥棒防止の為ステンレス製だったり)やベランダの柵、シャッターの模様の多様性にも目を惹かれます。






次は胡椒餅、を食べる前に台湾の小麦系の食べ物を勉強する、ということで近くのお店を3店舗回りました。こちらもそれぞれに良さがありながら。美味しくいただくことができました。ある意味私達だったらこうしたい、が明確になったような。美味しい、美味しくない問わずに味をたくさん知ることの意味を感じていました。


中にはニラ、小エビ、春雨?が入っています。
中にはネギが入っています。できたてはネギやネギ油が生地にしみこみ少しもちっとしてとっても美味しかった。これも再現できるかもしれません。
こちらもご紹介いただいたお店。タイミングよく入れましたがすぐに満席になりました。全体的にお料理もめちゃくちゃ美味しかったです。

豚の足の部分をスライスしたもの、こりこりした食感とコラーゲンがたまらなく美味しい。
牛の出汁の麺。日本で食べたものとは比べられないほど、本場の麺・スープ・牛の煮込み方は抜群においしいです。
北京ダックの皮のようなもので先程の豚足スライスの豚と甘辛いソース、ゴロッとした白ネギをまいたもの。抜群においしいです。SALAで再現したいです。

中に牛とニラのあんが入っています。
餃子の皮のような。パリッとクシュッともちっとする皮が美味しかったです。

そして最後に念願の「胡椒餅」。比較的並ばずに入れる、台北駅の近くの有名店の支店へ向かいました。




皮はカリッとしていて小麦感も強めの生地の中には胡椒がめちゃくちゃきいた餡が入っています。想像の何倍もおいしくて感動しました!
肉汁がすごい…!

包み方など、じっくり観察させていただきましたが嫌がりもせず、かなりオープンに見せてくださり、しっかり勉強させていただきました。他の胡椒餅にももっと興味がそそられました…。これが実現できたらすごいなぁ。

今日も信じられないほど食べて歩いて食べてあるきまくりました!

だんだんと台湾の地理感もわかってきたような気がします。游さんは通訳、こまめな信頼できる道案内などはHさん。本当にありがたい旅行です。

意外と游さんの知らないこと、めちゃくちゃ多くて(游さんの台湾の時間ははるか昔でとまっているので、ずっと「わかんな〜い」を連発しています。Hさんは逆にとても詳しくて(勉強されています)そんな意味でも今回の旅行は刺激があって本当に貴重な時間だと思います。

私はわたしでSALAでいかしたい新たなアイディア、台湾らしさってなんだろう、を存分に感じています。わくわくと面白さしかありません。かえったらたくさん料理や空間を通して実現させてみたいです。明日も楽しみです。

トゥクトゥクもきになっているところで台湾にもやはり3輪の自動車は存在していました!
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黒田尚子

神戸アジアン食堂バルSALA店長。