逆上がりできた!花生捲冰淇淋(フアシェンジュエン・ビンチーリン)再現への道のり3〜皮編〜

▶逆上がりの練習の感覚!と言ってからのあれからが中々うまく行かなくて…・皮の試作を繰り返し、悔しいほどうまくいきませんでした。相談しながら、仮説してみて、やってみる、相談してみる、修正を繰り返していました。昔小さい頃パン作りにはまりパンばっかり馬鹿みたいに作っていたことを思い出しました。いつも家に帰ったらどっかに、固まった小麦粉ついてた。今日は鼻についてた…笑

同じレシピでやってもうまくいかない。何がうまくいかないって、やくときに生地を引っ張り上げることができない。柔らかいのか?(引っ張り上げられるからなめらかで薄い生地ができる)動画は台湾の動画です。台湾の中力粉、日本の中力粉は違うだろうし、水の硬度も違うときいて、そりゃそうだと感じました。

 

ならば、そもそものレシピの見直しが必要だ!ということで自分なりに「粘度」の(=引っ張り上げるため)出る方法をご相談し、アドバイスいただき考えて、今日は3パターンで試してみました。

例えば40分放置(ガス抜きの為)、が台湾だと気温や湿度が高いから40分なのであって日本だったらもっと長いんじゃない?とか。うまくいかないと色々考えてしまいました。今日はガス抜きの時間を長くしました。

なぜなら今日は定休日。午前中は近隣企業さまへのケータリングをさせていただきましたが、

午後からはcecilとのLIVEPAINTING、ということでCecileは屋台に絵を描き、私はひたすら生地づくりに没頭し、ガス抜きの待ちの時間はCecileと一緒に絵を描き。ガス抜きの時間を長くする理由もあったから。

いざ!焼いてみると、焼き方も色々変えながらベストな方法を見つけ3パターンのうちのある方法が最も薄く、弾力ものこしたまま、生地も引っ張り上げれるという黄金レシピにたどり着きました。

そこで一緒にいたCECILに食べてもらうと、「おいしい!」のあとにしんみりとしていて。中に入ってるタロイモ、パクチー、ピーナッツヌガーの粉全てが「なつかしい。全部国のもの。美味しいに決まってる」国に思い馳せてくれました。そんな姿やこのスウィーツをするにあたり、なんか急に店長がめっちゃ練習し始めた!と思っていたスタッフ(アジア圏)のみんな。このスウィーツに興味をもち、自分の国でも少し違うけど似たものがあるなど教えてくれる中で、なんか東南アジアにルーツがありそうで。アジアンスイーツらしい、と改めて思いました。

私の中で「形」はまだまだ悪いんだけど、レシピ的には完璧!と思って。まさしく逆上がりが急にくるんと回れた感覚になりCECILと一緒に試食して。

本当に久しぶりに、なんとも言えない達成感です。

 

花生捲冰淇淋で乾杯しました!

POINT:①鉄板は1回熱くしてから。でないとめっちゃひっつく

②引き上げは本当に1回だけ。ためらったら分厚くなる

③生地を始めに置く場所は円を描くんだけど真ん中に

④生地が固まっていくことを怖がらずにゆっくりと1回の動作で円を描く

⑤生地は5秒位ですぐに回収(焼きすぎると剥がれにくいし、もちもち感がなくなる)

うすくなった!あとは、逆上がりのフォームをかっこよくする!ということで生地のなめらかさ、ピーナッツの削るあらさの技術等。練習あるのみ。

CECILに、「全然うまくいかない」って昼に愚痴ったとき

「うまくいくよ。練習だけ」っていわれて。ほんとそのとおり。練習や失敗なく前進はない。やればやるだけ見えることがあるから。まずはやってみよう、って改めて考えさせられました。

更に技術磨いて!頑張りたいです。思ったよりも早く皆さんに食べていただけそうです!

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黒田尚子

神戸アジアン食堂バルSALA店長。