SALAの2019年を振り返る

2020年!▶新年あけましておめでとうございます! 

2019年、SALAにとって本当に多くの出来事があった1年。しっかりとどんな出来事があったのかを振り返りたいと思います。

2016年の7月にOPEN。2年目に突入した2018年、もちろんスタッフ一同今懸命にはやってきたものの、事業に対しての社会からの期待とは裏腹に「飲食」という観点からの経営面での厳しさを大きく感じ、精神的にも肉体的にも一番厳しい時期でした。

2019年も始まり、▶考えたことがありました。

エンパワーメントされたアジア人のお母さんたちもやりたいことが増え、

◆チャレンジや自立のチャンス、きっかけをSALAとして新たな形で創り出したい「動く店(多国籍チャルメラ屋台)」

◆自分たちだけでは成し得ない社会、みなさんがSALAを応援してくださる力で今の状況を突破し、また夢に向かって加速したい

という想いのもと、2月から3月の1ヶ月間、クラウドファンディングに上記を叶えるため資金集めを行いました。

本当に多くの方々の「応援」の形が「資金」という形で集まり、信じられないほどの想いやつながりから目標を大きく達成することができました。

307名の方からのご支援。たった1ヶ月という短い期間で2,270,833万円という想いが重なり夢を実現へと導いてくださいました。

いつまでも忘れない、心からの感謝と大きな力、勇気です。

また私の人生の原点でもある中高の恩師である尾崎八郎先生からいただく節目節目での言葉が深く私の行動の指針になっています。▶いただいた応援メッセージ大きな勇気を頂きました。

停まっていれば一寸先は闇でしょう。よく検討し、よく考え、勇気を持って踏み出せば一歩先に光があるでしょう。

このとき、資金調達の達成の面以上に一番大きかったことは縁の広がり。

様々な方々の共感が共感を呼び、縁が広がり、気がつけばSALAの実現したい社会を具体的にあと押ししたい、と思ってくださる応援団の方々がたくさん増えました。▶自分が生きることで精一杯の世の中で、色んな悲しいニュース、悲観的にならざる得ない世の中だったはずなのに、こんなにもやさしい気持ちで社会は溢れているんだという現実に深く感動しました。

▶そしていざ屋台制作。クラウドファンディングをきっかけにできた「チャルメラ屋台応援団」のみなさま。もともとはSALAの常連さんでしたがコンセプトに共感してくださり近隣企業の方々(IT、デザイン系)が集まって応援団になってくださいました。クラウドファンディング終了後もSALAの夢への実現に向けてたくさんのアイディアや支援をしてくださっています。もちろん今も継続して強い応援団です。

既成品を購入しリメイクしようと考えていたところ、これもまた不思議な縁があり、TAIYAの下寺くんに出会うこととなりました。アジアの屋台を研究、デザイン、制作する彼に出会い、彼の考えや目指すことに共感を得、▶デザイン・制作をお願いしました。

そして想いの詰まった屋台が完成、2019年秋前から冬まで40回を超えるほどの屋台出店、ケータリング、弁当宅配など▶多国籍チャルメラ屋台は大活躍。ビジネスの幅やアジア人のお母さんたちの自立のきっかけをたくさん創り出してくれました。2020年も大活躍の予定です!新たなビジネスの種をまくきかっけにもなりました。

そしてこの多国籍チャルメラ屋台の構想と同時に、▶さらなる自立へ向けた「チャレンジの場」を創る、ということでSALAの定休日を店を持ちたいシェフに貸し出すという「チャレンジショップ」が3月から始まり毎月1回の開催で9回目を迎えることができ、大きく成長するきっかけを得ることができました。2020年も続いていきます。もう、店長がいなくても自分たちでお店を回せるほどになりました。まさしくトライアンドエラー、お客さんに背中を押していただき毎回毎回私達も勉強させていただきチャレンジすることができました。

4月にはタイ人のシェフたちが企画し、タイのお坊さんが商売繁盛の祈願にSALAへ来てくれました。これはシェフたちの▶SALAへの恩返しの気持ちと、テレビ撮影が入っていたこともあり、自分たちが日本に来たばかりのときにタイ人コミュニティがあることを知らなかったということがあったので、より多くのタイ人に日本にもタイのお寺(コミュニティ)があるということを伝えたい、という想いもありました。

6月にはクラウドファンディングで支援してくださった支援者の方と一緒に▶台湾人シェフの遊さんと初めて台湾へ。(1日目2日目3日目)後に大きなきっかけを作る旅となりますが、このときに得たものやアイディア、支援者の方との縁。かけがえのないものになっていきます。胡椒餅の再現は完璧ではありませんが2020年の一つの目標として引き続き研究して参ります。

7月15日にはSALAは無事に▶3周年を迎えることができ、大きな感謝と大きな自信を得ることができました。

8月にはなんの前触れもなく、SALAのコンセプトを壁に書いてくれた▶CECILが1年間神戸へいることに…不思議すぎます。そこから多国籍チャルメラ屋台に新たなコンセプトを毎月ライブペインティングという形で描いてくれることに。

2020年も引き続き!屋台のライブペインティングが終われば、SALAでCECILとARTを通じたワークショップも行う予定です。屋台にどんどん色んな想いが重なり、色んな人々が巻き込まれ、より強いものになっていきます。

秋頃になるとイベントラッシュで毎週のように多国籍チャルメラ屋台が活躍していきます。その中でもこれまたご縁をいただき加入させていただいた「神戸マルシェ」というイベントでの新たな広がりが大きなSALAのきっかけを生み出すこととなりました。神戸マルシェのイベントではイベント当日だけでなく、毎月ミーティングが行われみんなでイベントを作り上げるだけではなくその後も364日つながりを持てるコミュニティです。屋台出店だけでなく、2019年は店舗同士でコラボする、という企画がありました。くじ引きで決めるのですが、私共は「motomaci cake」さん。6月に行った台湾で食べた屋台のお菓子が忘れられず、それを再現することをコラボさせていただきました。ただ、私達は本当にアイディアだけで…それを具現化してくださった大西シェフの技術とアイディアにコラボのちからを感じました。

私が幼い頃から食べていたmotomachicakeさんのケーキ。まさかそんな老舗の方とこうしてコラボする日が来るとは思いもよりませんでした。人生は不思議です。そのコラボの過程を経て、大西シェフとの縁をいただき、そこからまた新たな縁をつないで頂き、この台湾スウィーツ「「花生捲冰淇淋(フアシェンジュエン・ビンチーリン)」」を再現する強い想いが募り、▶再び台湾へ行く決意をしました。(1日目2日目)これが10月です。

 

この旅で出会ったJessica。12月には日本にも!再開することができました。帰国してから再現するための過程の中でもJessicaや大西シェフ、他にも様々な方ににたくさん力をいただきました。一筋縄ではいかず、毎日生地を研究する日々が年末まで続きます。(▶再現への道のり、▶皮編2皮編3技術編4やっとたどりついた編5、▶カンナで削る編6

年末の忘年会シーズンに突入してからはここぞとばかりに団体さまに試食をしていただき、数多くのデザートを作る練習を行いました。

2020年の1月から本格的に販売開始です。

11月後半からは毎日ご宴会が続く大忙しの日々を過ごさせていただき、たくさんの笑顔を見させていただきながら飲食店の醍醐味を痛感する幸せな日々を過ごさせていただきました。

12月、▶ニッチェルが第一志望の大学にも合格することができ、彼の努力が自身で道を切り開き、SALAのスタッフだけでなく多くの人々に勇気と希望を与えてくれました。

12月24日にはSALAの一大イベント、近隣企業さまへの240名様ケータリング。限界を自身で設定し、大きな「経験」を得ることができました。たくさん勉強させていただきました。

12月25日からは長崎大学からひよりちゃんという大学3回生の女の子が▶武者修行に。(▶ひよりちゃん体験記)大きな出会いとなり、営業最終日まで、かけがえのない時間を過ごさせてもらい、最高の年末を皆で終えることができました。

まだまだ日々の中ではたくさんの出来事がありますが、振り返ってもほんとに色んな出来事、きっかけ、縁、広がりが2019年はありました。

感謝してもしきれないほど。

SALAはこうやってたくさんの方々の支えの中で歩ませて頂いています。もちろん自分たちの弛まない努力が道を開いていくのですが、そこに力や希望をくださるのはSALAを応援する皆さんです。

2020年、SALAにとってもまたまた大きな1年になるとおもいますが、想いは一つ、Empowerment of all peopleの社会に向けて。一歩ずつ歩み遅くても着実に。歩いていきますので2020年も変わらぬ応援、どうぞよろしくお願いいたします!

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黒田尚子

神戸アジアン食堂バルSALA店長。