好奇心とワスカーン麺
来週1月28日(火)に迫ったチャレンジショップ第10回!2020年1発目!

「牛すじカオソーイが1日中楽しめる!」

やりたいことを実現するためのチャレンジの場、トレーニングの場として始まった「チャレンジショップ」。SALAの定休日をシェフが借り、自分たちで企画したイベントを毎月行っています。昨年から始まり、今年で10回目。はじめはビュッフェ、テーマを持ったコース料理、後半からは一人鍋ラーメン。

実は、彼女たちのチャレンジ、着々と力をつけ、身を結びはじめています。

点で始まったイベントも継続して積み重ねて経験を積んでいくと1本の線に。

具体的なイメージが湧いてきました。まだ詳しくはお伝えできないのですが、その具体的なイメージに向けての位置づけのチャレンジショップが2020年です。

今月から毎月タイのシェフはSALAの人気メニュー「カオソーイ」を様々な形で提供するトレーニングを積み重ねます。その一発目が「牛すじカオソーイ」。

SALAでは「自立」を一つの目的に、個人個人の価値観や夢に合わせてステップを重ねています。そのチャレンジの場はこの定休日を貸し出すチャレンジショップだったり、多国籍チャルメラ屋台を用いたイベント出店だったり、店舗での新メニュー化であったり様々です。

ワスカーンさんはこの「カオソーイ」をもっと研究するため、「麺」を自分で作り始めています。(※1月28日のチャレンジショップではまだこの麺はお披露目できません)なぜなら求める食感と太さの麺が既成品ではないから。ワスカーンさんの一つのこだわりとして「太めの」「ひらべったい」「もちもちした食感」の玉子麺✕カオソーイという理想があります。

ないのならば作ってしまえ!(なんか店長も台湾のお菓子の皮めっちゃ作ってたし負けてられん!)の発想で家で作っては店に持ってきてこねて、伸ばして、切手、茹でてを繰り返しています。

すごいことは日々進化があること。求める理想への好奇心があって、叶えたければ毎日進化があります。

はじめは丸かった麺。太いけどもちもちが少なくて、でも太い麺は濃い目のソースにあえるととてもおいしいことが伝わった。ワスカーンさんはずっと言っていたのだけど、言っても伝わらないと思ったから店長の私に自分で作ったものを食べさせてその意味を伝えました。まず、そこがすごい。

そして、食感が足りないね、まだ粉っぽいね、というとそれを今度は平べったくしてみたりして次の日にチャレンジしました。

うん!いい感じ。でももちもちがやっぱり足りない。そうするとその次の日にはもっともちもち感の増した生地で実際にカオソーイと絡めてみる。

 

毎日がこの繰り返しで日々麺も進化を続けています。いつかワスカーン麺、完成すれば食べれる日がやってくるかもしれません。そして、それが大量に生産するとことになってくると、彼女のイメージが形になる日もそう遠くはありません。

好奇心にまさるものはない。

興味を持てばまずは足を運んで自分で感じてみる。良くても悪くてもそこからいろんなことを学ぶ。そして感じたことをベースに次は形にする、やってみる。そこからトライアンドエラーを繰り返す。

今、ワスカーンさんは新しいことにチャレンジしています。

今日も店の近くにできた新しいカフェに行って見ました。ネットの記事で気になって感じてみたくて足を運んで。すると感じることがたくさんありました。そこから生まれる会話はSALAの新しいチャレンジに向けた前向きな話へとつながっていきます。

次回のチャレンジショップはワスカーン麺のお披露目とはなりませんが2月はお披露目となるのか?楽しみです。

そして私はというと、2月の末に再び台湾へ。

目的は「宜蘭」※花生捲冰淇淋の発祥の地

昨年末から研究していたお菓子の発祥の地。お菓子は完成したけど、気持ちの中ではずっとモヤモヤしていた。実際に発祥の地まで行って

気になっていることを触って、におって、温度も感じるまでは正式には商品として出せない。

ある意味ほんとに頑固ですが、好奇心を持って、そこに触れて、感じ取って常に進化し続けたい。それが今、SALAのスタッフ内で連鎖しています。日々刺激的です。これからのSALAに乞うご期待!

そしてモルドバ出身のナターリアは麺を伸ばすのがうまい!小さい頃からやっていたそう。毎日やってるとそんな発見もありました。

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黒田尚子

神戸アジアン食堂バルSALA店長。