はじまりは「手書きのポスター」
昨年の夏、アルバイトとしてSALAのスタッフになってくれた大学生の彼女たち。「今自分たちにできることは何?」考えたことは自分たちにとって身近なインスタグラムでSALAのフォロワーを1万人までふやすこと。
そうすることでSALAの コンセプトを広く伝えたい。
まず始めたことはアナログな手書きポスターを店内に貼ることでした。
アルバイトとしてホールスタッフで働くだけでなく、自分たちができることを精一杯考えてくれました。
「繋ぐ」
飲食店として、お客さんに大きな声で「来てください!」と言えなかった時は絶望に近い気持ちでした。でも、お客さんや人との接点は今やリアルの場だけではありません。
そんなことを大学生の彼女たちのSNSの活用などを見ていると気づかされました。
そして、SALAとしてのお客さんとの接点を休業中も「繋いで」くれました。そうするとコロナ禍の中でもあらゆるジャンルの方々との協働のきっかけや発想が生まれ、多くの繋がりをつくることができました。
発信する」
「できないこと」があれば、文句を言ったり悲観するよりも長い時間、「できる方法」を考える。
その方法がとても難しかったとしても、
それすらもポジティブに楽しみに変えていく。
先入観のない大学生の彼女たちの「発想」する力はSALAでもコロナ禍ならではの様々なサービスを形にしてくれました。
「補い合う」
「SALA MAMAレシピジャック」
第4回目の緊急事態宣言下で生まれたこの企画は、
SALAで働く外国人のお母さんたちの母国料理レシ
ピをインスタグラムで毎日動画発信していくもの。
お母さんたちとの接点も、お客さんとの接点も切ら
さないよう、そして何よりSTAY HOMEの時間に
ワクワクを届けたいという気持ちから。
お料理が得意な外国人のお母さん、
動画編集、発信などが得意な大学生の彼女たち。
お互いの強み、弱みを補い活かしながら、
作り上げて行っています。
「優しい気持ち」
先が見えないコロナ禍、全力で走り続ける日々に体も心も疲弊していました。
たくさんの方々に支えてもらっている事実と、それに応えきれない自分の力の
及ばなさとのギャップにガックリしてしまうことも多かったです。
そんな時、いつもは作る側の店長にまかないを作ってくれるという
学生スタッフのサプライズ。
パッと輝く彼女たちの前向きな笑顔と、
その「優しい気持ち」にたくさん救われました。
「Empowerment of all people」
SALAのコンセプト、
「全ての人々がエンパワメント(力を発揮)する世界」を
つくること。在日外国人のアジア人女性の就労の場、
エンパワメントの場を作ることがその一つのきっかけだと信じています。
でもコロナによりその場が大きく脅かされることになりました。それでも大学生の彼女たちの想いが、「乗り越えてやるぞ!」という気持ちにさせる大きな力になりました。
SALAのコンセプトを体現してくれている彼女たちの活躍、
ぜひ、たくさんの皆さんに拡がることを願っています。